■てんかん

■定義

  • 脳の発作性電気活動異常に基づき、一過性の脳機能障害発作を繰り返す慢性の病態
  • てんかんは反復・自生する発作を主体とする慢性疾患であり、その病因は種々あって単一ではない。一方その発作は過剰なニュウロン発射(てんかん脳波)から由来するが、もたらされる臨床症状や脳波所見もまた異なって一律ではない。なお明らかな基礎疾患より生ずる発作、及び熱性けいれんは臨床上てんかんから除外するのが普通である。


■てんかんの頻度

  • 小児でけいれんを経験したもの:10〜20%
  • てんかんの頻度:有病率  8.2/1000人(大田原ら 岡山県)
  • 熱性けいれんの頻度:3才時点 有病率  80/1000人

■治療の目的

  • てんかん発作を抑制すること(脳波を改善させたり、まだ起こったことのない発作を予防するためではない)
  • 抗けいれん剤はてんかんを直す薬とはいえない(発作を抑制することで、脳の安定化を待つ)

■てんかん治療の原則

  • 正確な診断(基礎疾患および原因の確定、てんかん発作、てんかん症候群類型の確定)
  • 基礎疾患と合併障害への治療と療育的アプローチ
  • 適切な薬剤療法
  • 発作再発防止への指導(適切な生活指導、誘因の除去、発作への対処、発作の観察と報告)
  • 医師、患者、保護者間の信頼関係
  • 包括的治療(予防注射、手術)

■適切な薬剤療法

  • 適切な薬剤選択
  • 服用法の指導
  • 少量より開始する
  • 単剤治療を優先(多剤併用を極力避ける)
  • 血中濃度の確認
  • 副作用の早期発見

■治療期間

  • 発作が抑制され3年
  • 脳波に異常がなくなって2年
  • 6カ月以上かけて減量、中止へ