■注意欠陥多動性障害(ADHD)

次の基本的特徴が中心症状とされ、2カ所以上の場面で、継続的に確認される場合、この障害が診断されます。

多動性

  • じっとしていることができず、動き回り、落ち着きがない

注意の転導性

  • 注意の集中時間が短く、気が散りやすい

■特徴

  • 出現率は男子が圧倒的に多く
  • 子供の3〜5%が該当する
  • 反抗挑戦性障害・行為障害が合併したり、不登校等の適応障害やチック症なども合わせて起こることがある
  • いつもしかられているため、二次障害として情緒不安、達成感の喪失などを引き起こしやすい

■原因として考えられるもの

  • 周生期の異常、仮死、未熟児
  • 鉛中毒
  • 母親の喫煙、飲酒
  • 頭部外傷、脳炎後遺症
  • 遺伝的要因

■Neuropeptide(神経伝達物質)の検討

  • dopamine系の異常
  • Dopamine再取り込みの阻害剤であるmethylphenidate(リタリン)が有効
  • Dopamine receptorの異常:DR4のexon3における48bp繰り返し配列との関係??
  • Dopamine transporterの機能異常
  • Noradrenaline系の異常
  •  尿中MHPG (3-methoxy-4-hydroxy-phenylglycol) の減少によりnoradrenaline の再取り込みが示唆される

■脳の機能、形態学的検討

MRI

  • 前頭前野、淡蒼球の左右差(右<左)
  • 尾状核(右<左、右=左)

SPECT

  • 前頭葉、側頭葉で右側の活性が高い
  • 前頭葉の血流の低下

PET

  • 前頭葉後部、内側前頭葉、帯状回前部における糖代謝の低下

fMRI

  • 前頭葉、前帯状回の活性低下

■脳機能の異常

  • 前頭前野、淡蒼球、尾状核の異常
  • Dopamine系神経の異常

■薬物療法

Methylphenidate(リタリン)

  • ・初期量5〜10mg、 分1 朝
  • ・0.3〜0.5mg/kg、max1.0mg/kg、 分1 または分2 (朝、昼)
  • ・副作用:食欲不振、頭痛、不眠
  • ・ADHD の80 %に有効
  • ・作用時間は4〜5 時間
  • ・学校の無い日はdrug holiday とすることもできる

Pemoline(ベタナミン)

  • 半減期が6〜8時間、1回投与
  • 肝機能障害

3環系抗うつ剤(トフラニールなど)

  • 10mg〜25mg、 分1〜 分3

Clonidine(カタプレス)

  • 0.15〜0.3mg、 分1夕

抗てんかん薬(テグレトール、デパケン)