■最新の治療

●脳性まひに対するボツリヌス毒素を用いた新しい治療について

脳性まひは出生前および周産期の低酸素性脳症などが原因で、手足の筋肉の動きが自由にならず、いつも力が入って突っ張るようになったり、自分の意思に反して急激に動いてしまったりする疾患です。

リハビリテーションや体の力が入らないような姿勢をとる椅子やバギーを使うこと、および筋肉をやわらかくする薬(筋弛緩剤)などによって、より生活しやすい、ADLを向上させる治療を行います。

しかし薬の投与で全身的には筋肉が少し柔らかくなっても、一部分の筋肉がひどく硬く緊張し、その結果首が右または左に傾いたり、背骨が大きく曲がったりすることがあります。

そのような強く緊張している筋肉だけをやわらかくして、首の曲がりを直したり、背骨の側弯を改善するため、ボツリヌス毒素を用いた治療が行われるようになってきました。

ボツリヌス毒素は運動神経が筋肉に刺激を伝えるところに作用し、筋肉を弛緩させる物質です。ボツリヌス毒素を用いた治療は、(1)まぶたの痙攣する眼瞼痙攣、(2)片方の顔が痙攣する変則顔面痙攣、(3)痙性斜頸が保険適応があり、脳性まひによる痙性斜頸も適応になっています。

ボツリヌス療法は講習を受けた医師以外は使用できません。

従来の治療で十分な結果が得られない場合、一度当院でご相談ください。


●乳幼児にジュースはあまり早くから与えないほうが良い

アメリカの小児科学会2001年5月に6ヶ月以前の乳幼児にジュースは与えるべきでないとの警告を出しています。

  1. 果物のジュースは生後6ヶ月前の乳児に与えるべきではない。
  2. 生後6ヶ月以後、乳児は一日を通して容易に飲むことができる哺乳瓶やコップからジュースを飲むべきでない。
  3. 乳児は入眠時に果物のジュースを飲むべきではない。
  4. 1歳から6歳までの幼児においては、果物のジュースは1日113〜170ml以内に制限されるべきである。
  5. 7歳から18歳までの小児では、果物のジュースは1日225〜340ml程度を摂取するべきである。

この警告書はアメリカでは、こどもがジュースを大量に消費し、肥満などの原因になるからだと推測されます。

日本では2ヶ月からジュースを与える指導書もあり、これは乳幼児のビタミンC不足による鉄欠乏性貧血を予防するために行われていました。

現在粉ミルクにもビタミンCは添加されており、あえてジュースを摂ることは必要ないでしょう。

また食物アレルギーの予防の観点からもジュース類の摂取時期は6〜8ヶ月以降のほうがよいでしょう。