■頭痛

日本人の大人の4分の1が頭痛持ちだといわれていましたが、最近では15歳以上の40%が頭痛持ちだという報告もあります。

また女性は偏頭痛を訴える人が多いこともよく経験します。このごろはこどもでも頭痛を訴えて受診する人が少なからずいるようになってきました。

頭痛は我慢する、市販の薬で何とかする人がほとんどであるという調査結果もありますが、このごろは頭痛に良く効く薬が開発され、実際に効果が証明されています。

頭痛のために学校に行けなかったり、仕事を休む、家事ができないなどの生活上の不利益が、治療によって改善されれば、生活が豊かなものになると思われます。

■片頭痛

ずきずきと脈拍に一致する頭痛。頭の片側に起こることが多い。両側の痛みの様でも痛みの強さに左右差があることが特徴です。

痛みの始まる前に視野が欠けたり、明るい点状の物が見える(閃輝暗点)を示すこともある。頭痛は2〜3日続き、また数日から数週間の間隔で繰り返すことがある。

大きな音や光、においなどで頭痛は増強されるので、静かな暗い部屋にいれば少し楽になる。

血管が拡張することによって、痛みの物質が放出され頭痛になると推測されている。

睡眠の取りすぎや、特定の食物(チーズ、チョコレート、ワインなど)によって誘発されることもある。

遺伝的な素因もあり、母子共に頭痛持ちということもある。


■頭痛時の治療

1.一般的な頭痛薬:ロキソニン、バファリン、カロナールなど

軽症の頭痛は一般的な頭痛薬で効果がある。特に小児では、後で述べるトリプタン製剤の効果がやや悪く、カロナールなどの痛み止めが効くことも多い。

2.エルゴタミン製剤:カフェルゴットなど

血管が収縮した後、拡張する直前に服用すると、頭痛を予防できる。血管が拡張し頭痛が始まってしまうと、内服しても効果がない。従来は片頭痛にもっとも多く使われた薬品。

3.トリプタン製剤:イミグラン、レルパックス、ゾーミック、マクサルト

片頭痛に最も効果があると言われています。拡張した血管に作用して収縮させることで、頭痛を改善します。頭痛になってから使用しても効果があるため、エルゴタミン製剤より使いやすいという利点があります。また頭痛に嘔吐を伴うため、内服薬が使えない人には、点鼻薬や注射薬などによる治療も可能です。


■予防薬

1.抗うつ剤:選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)、アミトリプチン、ノルトリプチンなど

SSRIであるデプロメールなどが予防効果がある

2.抗てんかん剤:デパケンも予防効果があるが、保健適応はない

3.カルシウム拮抗薬:ミグシスなど

1ヶ月くらい経過を見ないと有効性がない

4.ステロイド:短期的に投与することがある

■筋緊張性頭痛

両側から締め付けるような、持続的な頭痛。慢性頭痛の約60%。

必ずしも筋収縮を伴うわけではないので、緊張型頭痛という名で呼ばれることもあります。肩こり、首の痛みなどを伴うこともあります。

片頭痛は痛みのために学校を休んだり、仕事ができないことがありますがこの頭痛は、痛みがありながらも生活ができる程度の痛みです。


■治療

1.一般的な頭痛薬:ロキソニン、バファリン、カロナールなど

2.筋弛緩薬:ミオナールなどの筋肉を柔らかくする薬物、肩こりも楽になります。

3.精神安定剤:ソラナックス、セルシン、デパスなど、筋肉の弛緩作用もあり気持ちも楽になります。